【矯正治療】保定装置とギブスの違いとは?|それぞれの役割と必要性を解説
投稿日:2025年7月1日
カテゴリ:スタッフブログ
矯正治療に関する情報を調べていると、「ギブス」や「保定装置」という言葉を目にすることがあります。「どちらも歯を固定するための装置?」と思われがちですが、それぞれの役割や使用タイミングは異なります。
この記事では、「保定装置とギブスの違い」について、矯正治療の流れに沿ってわかりやすく解説します。
◆ 矯正治療における「ギブス」とは?
「ギブス」とは、一般的には骨折などの固定具を指しますが、矯正治療においては、歯や顎の位置を安定させるために一時的に使う装置のことを指します。
▸ 主な使用目的:
-
顎のズレや顎関節の位置を補正する
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矯正治療中や術後に一時的に噛み合わせを安定させる
-
成長期に顎の発育を正しく導く(小児矯正)
▸ 使われるタイミング:
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矯正治療の前段階(準備段階)
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外科的矯正治療の術後固定
-
顎関節症の治療中
◆ 「保定装置(リテーナー)」とは?
保定装置は、矯正治療で動かした歯を元の位置に戻らないように保つための装置です。矯正装置(ブラケットやマウスピース)を外した後、歯はまだ動きやすく不安定な状態にあります。そこで必要なのがこの「保定期間」と「保定装置」です。
▸ 主な種類:
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マウスピース型(クリアリテーナー):目立たず取り外し可能
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ワイヤー型(ホーレーリテーナー):金属のワイヤーで前歯を支える
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固定式リテーナー:前歯の裏側に接着するタイプ(主に下の前歯)
▸ 使用期間:
-
数ヶ月〜2年程度が一般的
-
歯並びを安定させるため、最低でも1年以上の装着が推奨されます
◆ ギブスと保定装置の違いを比較表で整理
項目 | ギブス | 保定装置(リテーナー) |
---|---|---|
使用時期 | 矯正治療の前半・中盤・外科術後 | 矯正治療の終了後 |
主な目的 | 顎や噛み合わせの補正・固定 | 歯の後戻り防止 |
使用期間 | 数週間〜数ヶ月 | 数ヶ月〜数年 |
装置の形 | スプリント・バイトプレートなど | マウスピース型・ワイヤー型など |
取り外し | 種類による(固定式もあり) | 取り外し式が多い |
対象 | 顎関節症、外科矯正、小児矯正など | ほぼ全ての矯正患者に使用 |
◆ なぜ「保定装置」は必ず必要なのか?
歯は、矯正装置で動かした後もしばらくの間「元の位置に戻ろうとする性質」があります。これを「後戻り」と言い、保定装置を使わなかったり、装着時間が短かったりすると、せっかく整えた歯並びが崩れてしまう可能性があります。
矯正治療の成功には、「**歯を動かす治療(動的治療)」だけでなく、「動かした歯を安定させる治療(保定)」が不可欠です。
◆ 板橋で矯正治療をご検討の方へ
当院「板橋歯科・矯正歯科」では、矯正前後のすべてのステージにおいて、適切な装置と計画を提案しています。ギブスや保定装置の使用に関しても、患者様の状態・ライフスタイルに合わせて最適な方法をご案内いたします。
初めて矯正治療を受ける方でも、安心してご相談いただけるよう無料カウンセリングを実施中です。
まとめ|保定装置とギブスの違いを知って、矯正治療を成功させよう
矯正治療において、ギブスは「治療を助ける装置」、**保定装置は「治療後の成果を守る装置」**です。両者の違いを正しく理解することで、治療の流れや重要性が明確になります。
板橋で矯正治療をお考えなら、JR板橋駅徒歩1分の「板橋歯科・矯正歯科」へ。経験豊富な矯正歯科医師が、最初から最後までしっかりサポートいたします。
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