虫歯治療・根管治療
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なぜ虫歯となってしまうのか
虫歯の原因菌であるミュータンス菌は食事の糖を分解し栄養にしています。糖を分解する際に酸を分泌し、この酸によって歯を溶かしてしまいます。酸によって歯が溶けることを脱灰と呼ぶのですが、この脱灰が繰り返し行われることにより虫歯へとつながっていくのです。
ですが唾液により酸を中和したり脱灰部分を修復することができるため、脱灰された部分が全て虫歯になるわけではありません。虫歯のできない方は脱灰よりも修復のスピードが早いと言えます。修復スピードがお口のトラブルによって遅くなってしまうと、脱灰が進み虫歯となってしまいます。
大人の4割は未治療の虫歯を持っている
子供の歯はエナメル質が柔らかく酸に弱いため、虫歯の進行が早く見つけやすいという特徴がありますが、対照的に大人の歯は酸に強く虫歯となるまでに時間がかかるのが特徴です。そのためかなり進行した状態で発見されることが多く、治療に時間がかかってしまうことも少なくありません。
また大人特有の虫歯もあり、このような虫歯にも注意が必要です。被せ物や詰め物をした部分の隙間から虫歯になる再発虫歯、そして年齢とともに歯茎が下がり歯の根本が露出し根本から虫歯になる根本虫歯です。どちらも象牙質が直接酸に晒されるため、大変注意が必要です。このような部分の虫歯は自覚症状が現れてからでは治療が長期化してしまうため、早めに発見・治療をすることが求められます。
削らなくて良い虫歯もある
これまでの虫歯治療では小さな虫歯であっても削って詰め物をするのが一般的でした。ですが詰め物と歯の間から虫歯になってしまう二次虫歯のリスクを高めてしまうことがわかり、初期の虫歯は削らずに経過観察をしていくという判断もされるようになってきました。
適切な口腔ケアを行うことにより虫歯の進行を抑制することができるため、必要以上の治療を行わないという判断もしやすくなりました。
虫歯治療中の痛みを抑えるために
歯科医院に痛いイメージを持たれている方も多いと思いますが、当院では痛みを抑えた治療を心がけています。削る量が多くなればなるほど痛みを感じる可能性が高くなりますが、当院では削る部分を最小限に抑えら得るように様々な工夫を行っており、必要に応じて麻酔も行います。また早期発見・治療によって削る量を抑えることもできますので、虫歯に気づいた際には早めにご来院頂きますよう、お願い致します。
表面麻酔で注射針の痛みを緩和
麻酔注射を刺す部分へは塗るタイプの表面麻酔を行います。
注射の針は超極細の針を使用
注射の痛みは針の太さに比例します。当院では超極細の針を使用し、痛みを緩和しています。
削る・抜くを抑えた低侵襲治療
当院では削る・抜くを最小限に抑えた低侵襲治療を行っています。必要以上に削ったり抜いたりせず、可能な限り自身の歯を残す治療を心がけています。
拡大鏡を使用して細かな部分までしっかり治療
当院では歯科用の拡大鏡を使用し、細かな部分の虫歯も取り残すことなく、また健康な部分を傷つけないよう治療しています。
MTAセメントで削らない神経を残す虫歯治療
MTAセメントは虫歯部分に使用し封鎖することにより殺菌効果が見込める歯科用のセメントです。封鎖力が高いため内側に菌を侵入させづらく、虫歯の進行を抑制できます。また被せ物をする必要がないため、治療費を安く抑えられるメリットもあります。
レーザーによる削らない虫歯治療
ヤグレーザーと呼ばれる特殊な医療用レーザーを用いて、虫歯を除去します。一般的な切削器具で削り取るのとは異なり、病変部をレーザーの熱で蒸散させるため、痛みや不快な振動を伴いません。また、虫歯によって黒ずんだ部分にのみ反応しますので、健全な歯質にダメージを与える心配もございません。
ダイレクトボンディング治療
ダイレクトボンディング治療は、最小限の悪い部分だけを削って詰める審美歯科治療の一つです。つめものは大まかに分けてインレーとダイレクトボンディングの2種類があり、前者に比べダイレクトボンディングは比較的削る部分が少なくつめもの治療を行うことができます。当院ではインレー治療の前に第一選択としてこのダイレクトボンディングをご提案しております。
う蝕検知液
虫歯となっている部分のみを赤や青に染色するう蝕検知液を使用することにより、健康な部分と虫歯部分を適切に判断し、削る部分を必要最小限に抑えていきます。また、細かな部分へは拡大鏡を用いて治療を行い、繰り返し染色することによって虫歯部分の取り残しを防ぐことができます。取り残しがあると虫歯の再発リスクを高めてしまうので、う蝕検知液と拡大鏡はとても重要な存在となっています。
レーザーと虫歯菌を不活性化させるセメントによる即日虫歯治療症例
一見なんともなさそうな歯ですが、虫歯になっていることが分かったためレントゲン撮影し、診査しました。
レントゲンでみたところ、非常に大きな虫歯が隠れていました。神経近くまで歯が溶かされています 一般にはこの段階で「歯の神経を取りましょう」といった説明が歯医者さんからされることも多いと思います。
表面を開けてみると、やはり中に大きな虫歯が隠れていました。
齲蝕検知液で染出しを行います。ピンク色に染まっている部分が虫歯の菌で侵食されている部分です。この部分の虫歯をドリルと、レーザーで除去していきます。
虫歯を除去し、虫歯の菌で変色してしまっている部分をレーザーで処理していきます。
深く歯の神経(歯髄)に近接している部分に虫歯菌を不活性化させるセメントを塗布し、再発防止、歯髄の温存を図ります。
治療前
治療後
歯面処理をしたのちに 今回の虫歯で穴が開いていた部分を歯科用コンポジットレジンにて修復を行いました。このくらいの範囲でも白い材料での修復が可能です。 当院ではこのようにレジンの適用も広く、様々な歯の状態に適応できるようにしております。やむなくインレー、クラウンになる場合も患者さんと相談のうえで幅広い選択肢を提供しております。
虫歯が神経に深く達したときの、根管治療とは?
重度の虫歯では、歯の神経にまで病巣が広がっています。そのため、歯の神経を抜き、汚染された根管内をきれいに洗浄、消毒する必要があります。そんな根管治療が失敗すると、抜歯となるケースが非常に多いです。当院では、根管治療を精密に行うことで、根管内の再感染を防ぎ、抜かない虫歯治療を実現します。
根管治療の流れ
神経に達した虫歯に適用
根管治療は、虫歯菌が神経にまで到達した症例に適用されますので、軽度や中等度の虫歯には行われません。
神経を除去して清掃する
根管内にある神経や血管を取り除きます。同時に、洗浄液を用いながら根管内の形態を整えます。
根管内を殺菌する
根管内の清掃後は、殺菌作用のある薬液を用いて殺菌・消毒を行います。
セメントで根管を埋める
根管内が無菌化されたら、歯科用セメントを流し込みます。殺菌効果のあるセメントで根管を埋めることで再感染を防ぎます。
根管を封鎖する
歯科用セメントが硬化したら根管の封鎖完了です。
補綴物を装着する
根管治療後は歯冠部がほとんどない状態ですので、クラウンなどの補綴物で歯の形を復元します。
板橋区で削らない・抜かない虫歯治療なら
板橋歯科・矯正歯科では、できるだけ削らず、抜かない虫歯治療を実施しております。その結果、痛みを感じることも少なく、治療を快適に受けることができます。板橋区でそんな低侵襲な虫歯治療をご希望であれば、板橋駅・新板橋駅近くの当院までお気軽にご連絡ください。