矯正治療で使われる「ギブス」とは?|目的・種類・注意点を解説
歯列矯正に関心のある方の中には、「矯正治療 ギブスとは?」と検索される方も少なくありません。ここで言う「ギブス」とは、腕や足の骨折時に使うものとは異なり、歯や顎の位置を安定させるための固定装置を意味します。
この記事では、矯正治療におけるギブスの役割や必要性、使用するタイミング、患者様が知っておきたい注意点について解説します。
ギブスとは?矯正歯科での意味
矯正治療で使われる「ギブス」は、歯の移動や顎の成長誘導を補助・固定するための装置のことです。正式には「スプリント」や「バイトプレート」「固定用装置」などと呼ばれることもあります。
主な目的:
-
歯列の形を維持・固定する
-
顎関節や噛み合わせのバランスを整える
-
矯正治療の効果を安定させる
-
顎の成長を適切に誘導する(小児矯正)
使用されるシーンや例
✅ 顎関節症の治療サポート
マウスピース型のギブス(スプリント)を使って、顎関節の位置を正しいポジションに誘導する治療に用いられることがあります。
✅ 小児矯正の「機能的顎矯正装置」
成長期の子どもの下顎を前に出すための「バイオネーター」や「FKO」なども一種のギブス的役割を果たします。
✅ 外科的矯正治療の術後固定
外科手術を伴う矯正治療(顎変形症など)の術後には、骨の位置を安定させる目的でギブスのような固定装置を使用します。
ギブスの種類(矯正歯科領域)
種類 | 主な用途 | 特徴 |
---|---|---|
スプリント(マウスピース) | 顎関節の位置調整、筋肉の緊張緩和 | 就寝時に使用されることが多い |
バイトプレート | 深い噛み合わせの改善 | 上顎前歯の裏に装着されることが多い |
ヘッドギア型ギブス | 骨格的なズレの補正(主に小児) | 外側に装着するため目立つ |
外科矯正用固定装置 | 骨の位置固定 | 術後の安定性を保つため一時的に使用 |
ギブスは痛い?つらい?よくあるご質問
Q. ギブス装置は痛みを伴いますか?
A. 初期には違和感や軽い圧迫感を感じることがありますが、数日〜1週間程度で慣れることが多いです。強い痛みがある場合は、医師にご相談ください。
Q. 食事はどうなるの?
A. 装置の種類によりますが、取り外し式のものは外して食事可能です。固定式の場合は、柔らかいものを中心に食べるなどの工夫が必要になります。
ギブス装置は必要?使わないとどうなる?
矯正治療では、歯を動かした後に後戻りを防ぐための固定期間(保定)が非常に重要です。ギブス装置は、この治療成果を安定化させるための重要な役割を担っています。
もし必要なタイミングでギブスを使用しなかった場合、以下のようなリスクがあります:
-
歯列の後戻り
-
顎関節症の再発
-
噛み合わせのズレ
-
治療期間の延長や再治療の可能性
板橋で矯正治療をご検討中の方へ
当院「板橋歯科・矯正歯科」では、症状や成長段階に応じて、必要最小限かつ効果的な装置の選定を行っています。ギブスのような固定装置を使用する際には、その目的・使用方法・注意点を丁寧にご説明いたします。
まとめ|矯正治療におけるギブスの役割を理解して、安心して治療を進めましょう
「ギブス」と聞くと驚かれる方もいらっしゃいますが、矯正治療におけるギブスは、歯や顎を正しい位置に導き、長期的に安定させるための大切な装置です。
板橋で矯正歯科をお探しの方、また矯正治療に不安を感じている方は、板橋歯科・矯正歯科までお気軽にご相談ください。初回カウンセリングは無料で行っております。
📍 板橋歯科・矯正歯科
東京都北区滝野川7-2-6 T・Mビル2F(JR板橋駅 東口より徒歩1分)
📞 03-6903-1901
🌐 https://www.itabashi-shika.com/
■ 他の記事を読む■