【矯正用インプラントとは?】矯正治療を加速する“アンカースクリュー”の役割とメリットを解説
投稿日:2025年6月14日
カテゴリ:スタッフブログ
歯列矯正の治療方法が進化する中で、短期間で効率よく歯を動かすために導入されることが増えているのが「矯正用インプラント(アンカースクリュー)」です。
「矯正にインプラント?」「人工歯根を入れるの?」と混同されやすいですが、
実はまったく目的が異なる装置です。
今回は、矯正用インプラントの仕組み・メリット・注意点をわかりやすく解説します。
◆ 矯正用インプラント(アンカースクリュー)とは?
矯正用インプラントとは、歯を動かす際の“固定源”として顎の骨に一時的に埋め込むチタン製の小さなネジのことです。
「アンカースクリュー」や「ミニスクリュー」とも呼ばれます。
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サイズ:直径1~2mm/長さ6~10mm程度
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素材:主に生体親和性の高いチタン
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目的:動かしたい歯に効率的な力をかけるための支点として使う
一般的な「インプラント(人工歯根)」とは違い、歯を補うためのものではなく矯正治療専用の装置です。
◆ どうやって使うの?矯正用インプラントの仕組み
矯正治療では、歯を動かすために「どこかに固定源」をつくる必要があります。
従来は他の歯や装置を固定源にしていましたが、動かしたくない歯に負担がかかる、歯が思うように動かないといったデメリットも。
そこで、動かない“アンカー”を顎の骨に直接入れることで、以下のような動きが可能になります:
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前歯の大きな後退(引っ込め)
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奥歯の圧下(沈める動き)
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片側だけの非対称な歯の移動
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開咬・ガミースマイルなど難症例の改善
ピンポイントで力をかけられるため、治療期間の短縮や仕上がりの精度が向上します。
◆ 矯正用インプラントのメリット
メリット | 内容 |
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高精度な歯の移動が可能 | 歯に余計な負荷をかけず、理想の方向に動かせる |
治療期間が短縮されることも | 効率よく動かせるため、結果的に治療が早く終わる場合も |
難症例にも対応できる | 開咬、出っ歯、ガミースマイルなどの改善に有効 |
小型・シンプルな構造 | 麻酔下で数分の処置、日常生活への支障も少ない |
◆ 処置は痛い?矯正用インプラントの装着と管理
● 装着方法
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局所麻酔をして、数分でスクリューを顎骨に挿入
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多くの場合、痛みはほとんどなく、出血もごくわずか
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通常、治療終了後に簡単に取り外しが可能で、傷も自然に治癒します
● 管理と注意点
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食後は歯ブラシや小さなブラシで周囲を清潔に保つ
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固いものを噛んでスクリューに力をかけないようにする
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ごくまれにスクリューが緩んだり、脱落することがありますが、再挿入で対応可能です
◆ デメリットや注意点はある?
注意点 | 対策 |
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稀に骨との結合が甘く、スクリューが緩む | 状態に応じて再挿入など柔軟に対応 |
ごく一時的に痛みや違和感を感じることも | 通常は1~2日で軽減/痛み止めで対応 |
正しいブラッシングが必要 | 歯科衛生士がケア指導をサポート |
⚠️ 体質や骨の状態によっては、使用が難しい場合もあるため、事前の診査が重要です。
◆ 板橋で矯正用インプラントによる治療をご希望の方へ
「板橋歯科・矯正歯科」では、矯正用アンカースクリューを用いた精密な治療にも対応しています。
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難症例への対応実績が豊富
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口腔外科的処置も安全・迅速に対応
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丁寧な説明と術後のサポート体制あり
「抜歯せずに出っ歯を引っ込めたい」
「部分矯正でも効果的に動かしたい」
といったご希望のある方も、ぜひ一度ご相談ください。
【まとめ】矯正用インプラントは“理想の歯並び”を叶える強力な味方!
✅ 矯正用インプラント=歯を効率よく動かすための“支点”
✅ 難症例にも対応でき、治療期間の短縮も期待できる
✅ 処置は短時間・痛みも少なく、日常生活にほぼ支障なし
✅ 正しいケアと定期チェックで安全に使える
板橋歯科・矯正歯科
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