口臭相談外来について パート① 生理的口臭と一日の変化
投稿日:2018年10月16日
カテゴリ:院長ブログ
こんにちわ
院長の古屋です。
今日は口臭のことについて書かせていただこうと思います。僕はこれまで歯周病やいろんな外来に併設して
”口臭相談外来” というのを
やってきてまして、多くの口臭に悩む方々のご相談をお聞きしてきました。
口臭相談というのは、なかなかデリケートな話題だと思います。
患者さんも、口臭に関する相談を直接ドクターに伝える時ていうのは、勇気を振り絞って来てくれていると思ってます。
なので、そういう悩み相談をしていただけた時は、逆にそこまで打ち明けてくれてよかったと思いますし、全力でそのお悩み解決をさせていただこうと思ってます。
さて、 口臭 と一口に言いましても、実はその種類も原因も様々なんです。
まず、そもそも 口臭はどんな方にもあります。これは生理的口臭といいまして口腔内には元々の菌もいますし、どんな方でも”あること”が逆に普通です。あれだけの食事を噛み砕いている歯やお口が初めから無臭や、ミントの香りっていうのは残念ながら無理なんです。
では、そんな口臭が、残念ながら、ほかの人から”不快”や”臭う”といった風に感じられるようになってしまう原因物質がいくつかあります、代表的なものが硫化物です。臭いの元である揮発性硫黄化合物(Volatile Sulfur Compounds: VSC)を産生することにより、口臭が生じます。口臭は、VSCを増やす原因により“生理的口臭”及び“病的口臭”に大別されます。
硫化物は歯周病に非常に関連があります。詳しくは歯周病治療ページをご確認ください。
日本人8割の人が何らかの歯肉の炎症を抱えていて、たいていの人は、歯周病に関与する口腔内細菌をもっているわけです。
ですから、全くの生理的な口臭に加えて、なんらかの歯周病に関係する口臭っていうのは割とどんな方でも、”発生しやすい”と思っていただいたほうが普通なのかなと思います。
さて、そんな 生理的な口臭ですが、
一日の中で変化をします。そして、口臭が一日の中で最も強くなるのが ”朝起きたとき” です!
皆さんはどう思われるのでしょうか?以前患者さんからは、
「日中や、夕方のほうがごはんを沢山食べたり臭いのあるものを食べることもあるので強くなると思っていた」とおっしゃっていた方もいらっしゃいました。
もちろん食事後に 餃子のにおいが!などといったことは起きやすいのですが
お口の中には自浄作用と言って、自然と細菌や汚れを落としてくれる効果もあります。
食事することで汚れを洗い流す唾液もしっかり出ますし、案外食事を取る日中というのは口臭自体は一日の変動の中で見ると最も強い時間帯ではないんです。
ではなぜ朝に口臭は出るのか!?お口の中は夜間寝てる間は、菌にとってはすごく暮らしやすい環境になってしまうんですね。
なので、お口の菌の数は寝てる間にとても増えてしまうんです!
ですから、元の菌を減らしておくことが大切なので夜寝る前に歯磨きをしてもらうんですね。
それでは、次回以降これらの口臭の原因を詳しく解説していくことと
その対策についてすこしづつお知らせしてまいりたいと思います。
それでは、次回以降に続きます。。。。
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